ボートレース

【福岡(サマータイム)一般】山田康二 先は考えていない

機力は完調ムードの山田康二

 薄氷を踏む思いの勝利だった。準優12Rで山田康二(35)=佐賀=はインから先マイに成功したものの、3コースから強烈なハンドルを入れた海野康志郎にまくり差されて絶体絶命のピンチ。「1周1Mのターンは下手すぎた。終わったと思った」。しかし、1周2Mは逆に強烈な全速差しを決めて首位の座を奪還。何とかV戦の絶好枠を死守してみせた。
 機力には自信満々。「一瞬の反応とか乗った体感とか細かい部分は4日目の方が良かった」と言うが、「行き足や伸びはすごく良くて負ける人はいない」と節一宣言。「足で抜けているから、準優も逆転できた」と相棒25号機に全幅の信頼を置いており、最終決戦に向けて準備にぬかりはない。
 一昨年は雌伏の時を過ごしたが、昨年は7月に江戸川のGⅡMB大賞で特別戦制覇を果たすと、12月にはからつで悲願の地元周年ウイナーに仲間入り。今年はさらに上のタイトル取りが期待される。「SGは結果を積み重ねて、いつか取れればぐらいの気持ち。とにかく今は目の前のレースを勝っていくだけ」
 当地はこれで5連続優出となり、通算でも3Vを誇るドル箱水面。同じ福岡の芦屋で開催されるSGオールスターに弾みをつけるには持ってこいのシチュエーションだ。「先は考えていない。絶好枠で乗れたし、しっかり優勝したい」。今節のレースぶりは明らかに格上。悲願のSGVまでノンストップで駆け抜ける。(森 大輔)
 

 

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