【ボート王国九州・山口!】瓜生信頼取り戻す 日高まだまだ健在 【鳴門】

18枚の準優切符を争うSGは大詰めの4日目に入った。孤軍奮闘する山口支部の寺田祥が最上位の10位タイ。13位タイの仁志と16位タイの元志の篠崎兄弟に、瓜生正義と羽野直也の福岡4人も圏内。ただ当確者はおらず、一人一人のもうひと頑張りが必要だ。
瓜生は初戦が5着と出だしは悪かったが、以降は3、2、3着と少しずつ貯金。初日から本体整備に踏み切った。「2日目の整備で初日より調整が合っている感じはある。足自体はそこそこ」と緩やかながら機力は上昇カーブを描く。2日目はゴール寸前で追い抜かれて、白星が泡と消えた。予選最終日は偶然にも最後に残った1号艇で、厚い信頼を取り戻し、準優切符も手に入れてみせる。
5日間の予選の中盤だったG2は、日高逸子が絶好枠で迎えた5Rを逃げ切って初白星。すぐ隣は伸びに特化する超攻撃的な高田ひかるがにらみを利かせた。「前日に番組を見た時にこれはまくられると覚悟していた」。日高は胃が痛むような思いを強いられたが、百戦錬磨の走りで見事に克服。リング交換が的中して「2日目までは伸びられていた」という足色も上昇した。残りの2走はとにかく1点でも多く稼いで、優出の吉報を待ちたい。
渡辺優美は5、3、4枠の3走が全て4着と小康状態にある。「レースの展開を読むのが難しい」と歯車がかみ合わないことが一因だ。ただポジティブに捉えるなら大崩れをしていない証拠と言える。「あとはメンタルと思う」。待望の1枠を浮上の糸口にする。 (荒木翔吾)