【ボートレースとこなめ・ルーキーS】中村日向が今年6回目、通算で11V　来年のSGクラシック出場確実に

　とこなめボートのルーキーシリーズ第13戦「スカパー！・第27回JLC杯」は最終日の2日、12Rで優勝戦が争われ、1号艇の中村日向（26）＝香川・122期・A1＝がコンマ17のトップタイSを決めて逃げ快勝。6月のGⅢウエスタンヤングVを含め今年6回目、通算では11回目の優勝を飾った。2着は差した前田翔、3着には常住蓮が入った。

■ヒーロー

　節間を通じて圧倒的な強さを見せつけた中村が、最後まで主役の座を譲らなかった。行き足の良さを生かしインからコンマ17のSを踏み込み、1周1Mを難なく先制。バックでは後続艇を置き去りにして、あっさりと決着をつけた。「Sはコンマ10を入ったぐらいと思った。勘よりも少し遅いが、ハナを切って逃げ切ることができた」と会心のレースを振り返った。

　行き足を特徴にした好仕上がりの舟足を武器に、シリーズをリード。予選トップ通過から準優、優勝戦と1号艇でしっかりと人気に応え、Vロードを突き進んだ。「3、4日目からペラ調整が合った。行き足が安定してSが決めやすかった」と勝因を分析する。

　今年6回目の優勝を飾り、来年のSGクラシック（蒲郡）の出場権をほぼ確実なものとした。「SGで先輩選手にいろいろと話を聞き、考え方を変えた。上の舞台で活躍できる選手になり、20代でグランプリに出場したい」と意気込む。デビュー8年目、香川の若きエース候補から目が離せない。