【ボート王国九州・山口!】仁志〝最強の弟〟になる 【鳴門】

G2は4日目に5位だった日高逸子も、渡辺優美も優出ならず。年末のQCの道も閉ざされた。
SGは終わってみれば、準優10R4号艇だった篠崎仁志が唯一の優出。そのハイライトは2周1Mだ。追いすがる地元の田村隆信が内から先マイしてきたところを、究極の反射神経で対応。「距離感を測り間違えたかな。僕のミス」。本人の言葉と裏腹に技術が詰まったターンに変わりはない。
チャレンジカップ(CC)は20位での選出だが不出場者がおり、実際の賞金ランクは5531万円の27位。「この順位でCCに来ている時点で(GPの)勝負駆けでもない」とあまり興味は示さない。2020年にはSG初V(オールスター・住之江)の勲章を手にし、最高峰の高みを知ったからとも取れるだろう。
とはいえ20年から3年連続の1億円バトルへ立つために、最高の場面で打席が巡ってきた。「プレッシャーもない」。プロセスも大事だが、もっと大事なのは結果。SGタイトルを二つ持つ兄元志に並んだ時、“最強の弟”が大村に現れる。 (荒木翔吾)