【ボートレース福岡・一般】牧山敦也「絶対にA級に戻る」わずかに0.01届かなかった前期の悔しさを晴らす

何とか踏みとどまった。初日、2日目前半を2走とも5着で終えていた牧山敦也(29)=佐賀・120期・B1=は、2日目後半の8Rで4コースから3着を奪いようやく初の舟券絡みに成功。ここで大敗を喫するようだと、一気に終戦となっていただけに価値ある3着となった。
ただ5着に敗れた2戦も、初戦は不利枠、2戦目は展開不利と敗因は明らか。「初日は諦めずに追って6着を免れたし、前半も自分の位置取りが悪かっただけ。巻き返せると思います」。決して力負けしたわけではないとあって、気持ちは前を向いている。
何としても反転攻勢に出なければならない理由もある。現在勝率(5月~)は5.49で当地入りしていて、A2勝負駆けの真っただ中。前期(昨年11月~今年4月)は勝率5.45で、A2のボーダーにわずか0.01足らずにB1に降格したとあって同じ轍(てつ)は踏めない。「仮に勝負駆けを失敗するにしても、勝率を『守ろう、堅く走ろう』として失敗するよりも、『もっと上げよう、攻めよう』として失敗した方が悔いは残らない。だから攻めるレースをしたい」
ここまで未勝利ながらも、「足自体は悪くない。競り負ける感じもない」と幸いなことに機力はまずまず。勝負駆けを行う上で、肝心要の機力は戦えるレベルに到達している。「絶対にA級に戻ります」。前期の悔しさを晴らすためにも、攻める姿勢で目の前のレースに全力投球する。(森 大輔)