ボートレース

【蒲郡(ナイター)GⅠ周年記念】吉田拡郎 4年ぶり4度目GⅠ制覇

 蒲郡ボートの開設68周年記念ナイターG1「オールジャパン竹島特別」は6日、最終日の12Rで優勝戦が行われ、2号艇の吉田拡郎(41)=岡山=が2コースからコンマ14のSで差しを決め、2019年児島64周年以来となる通算4回目のG1優勝。賞金1100万円を獲得して同ランク14位に浮上するとともに、来年3月・戸田で開催されるクラシック出場権も手にした。2着は1号艇で人気を集めた赤岩善生、3着には岩瀬裕亮の地元勢が入った。6日間の総売上げは114億7746万400円で目標の100億円を上回り、大会の最高記録となった。

通算4度目のG1制覇を果たした吉田拡郎

 こん身の差しがズバリと決まった。3号艇の岩瀬が3カドに引き、吉田は2コースのカド受け。だが、まるで慌てることはなかった。「試運転ですごくターンの感じが良かったから、チャンスはあると思ってました。外のことはまったく気にしないで、自分のSだけを考えた」。イン赤岩とほぼ同じコンマ14のS。外の攻めを封じながら1Mを差すと、その良化した回り足で人気を集めた赤岩にBSでへ先を並べて、2Mを先取りする。地元周年に闘志を燃やす赤岩に2Mで迫られたが、行き足、伸びで突き放し、2周1Mで決着をつけた。
 これまで優勝実績がなく、苦手意識もあった蒲郡水面。「初日の6号艇で1500勝を挙げられて、あれで乗っていけましたね」。ピット離れで5コースを奪い、鋭くまくり差した節目の勝利で流れをつかむと、予選を最多タイ4勝をマークし、2位通過。準優も危なげなく勝ち、最後は赤岩だけでなく、24場制覇を狙った峰らの野望をも打ち砕いた。
 昨年前期はB級落ちも経験。ペナルティーで4カ月間、戦線離脱したこともあった。2019年児島以来のG1勝利に「つらかった4年でしたね。でも久々の美酒でうれしい」と感慨にふけたが、すぐさま続けた。「目標、夢は賞金王。SGに出る権利がある限りは狙います」と大きな目標を設定した。

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