【ボートレース福岡・一般】0.18から0.13へ 強力なS力を身につけた山口の25歳が今期は急成長

敗戦にも収穫あり。笹木香吾(25)=山口・130期・B1=は初戦の白星以降は大敗続きだが、2日目3Rは道中戦で粘り6着を回避。成績的にはイマイチながらも、機力、リズムともに上昇の兆しを感じ取っておりここから反転攻勢に出る構えだ。
初日は手探りだったペラ調整も、ようやく方向性が定まってきた。「だいぶ良くなってきています。明らかに違うのは直線。乗った体感も良くなって、これなら十分に戦える」。出入りの激しい成績だった初日のままなら苦戦必至だったが、機力が上向いた今なら巻き返しは可能。成績をV字回復させる準備は整った。
今期(5月~)は現在勝率5.89と自己最高ペースで、A2初昇格が決定的。デビューから右肩上がりで勝率を上げてきたが、成長のベクトルを急角度で上向かせている。「今期の成績はたまたまだと思います。でも、何が変わったかと言えばSのやり方。安定して質のいいSを行けるようになって、展開の見え方も変わってきた。それで成績も変わってきましたね」
前期(昨年11月~今年4月)の平均Sが0.18なのに対して、今期の平均Sは0.13。ボート界でも上位のS力を身につけたことで、運命が変わろうとしている。「来期はA1?焦らずボチボチとやっていきます(笑)」。ここからさらに成長のベクトルを急角度にするためにも、苦しんだ序盤とは打って変わって今期の好調ぶりを見せつける。(森 大輔)