【ボートレース浜名湖・GⅠ周年記念】菊地孝平が記念ロードに復帰の初戦 安定度抜群の茅原悠紀、桐生順平、池田浩二らも主役候補
静岡県知事杯を懸けて争う、ボートレース浜名湖(静岡県湖西市)のGⅠ開設72周年記念「浜名湖賞」が11月3日、開幕する。
今年の賞金ランク上位に位置する池田浩二、茅原悠紀、桐生順平らが年末のグランプリへの加速を狙って参戦。前回覇者の丸野一樹は連覇を目指して乗り込むが、地元静岡勢も8人参戦のうち6人がSG覇者という超強力布陣で地元タイトル奪還に闘志。
中でも注目は菊地孝平だ。これが特別戦線への復帰初戦。自らの失態で今年一年は一般戦が主戦場だったが、この地元周年を、復活を期す新年への序章にする。
■総展望
一般戦回りでさらなる地力強化に努めた菊地孝平が、9大会ぶりの地元周年タイトル奪還に燃える。
昨年末のグランプリメンバー。ただそのトライアルで勇み足という大失態。今年一年はSG出場停止で、今年中盤のGⅠ・GⅡの出場もなしという罰則を受けた。
しかし、ボート界一のクレバーレーサーはへこたれない。「記念回りでは会えない選手にも会えて新たな刺激もある」というプラス思考で充実の時間を過ごし、そして迎える特別戦線への復帰戦がこの地元周年。全てを解放して、63周年以来の大会Vを目指す。
今年のSG戦線で主力を務めた面々も、もちろんここでも主役候補。
中でも茅原悠紀の安定度が抜群。SGの優出こそ5月のオールスター(3着)だけだが、GⅠは2V。特筆は8点超えの年間勝率で、旋回力は増すばかり。浜名湖は65周年を制している。
安定度なら桐生順平も同様。特別戦のVがゼロでも賞金6位(10月22日現在)とグランプリ2nd圏内とは恐れ入る。浜名湖ではGⅡ以上で6度もの優出がある。
池田浩二はメンバー中、唯一の今年のSG覇者。戸田のグランドチャンピオンを制した。GⅠでも鳴門で1V。衰え知らずの47歳だが、浜名湖では意外にも一般戦の1Vのみ。今年こそ特別戦初制覇へ。
今年の充実度で注目は菅章哉。津でGⅠ初Vを挙げ、多摩川で2度目のGⅠ優勝を挙げるとグランプリ圏内に突入。自慢の長距離砲が火を噴く。
低迷していた平本真之は10月に蒲郡周年を制して復調モード。賞金16位(10月22日現在)とグランプリ入りの芽が出てきただけに、GⅠ制覇がある実績水面で躍動する。
前回71周年覇者の丸野一樹も賞金20位(同)とあとひと頑張りでグランプリ圏内。連覇へ燃えて当然だ。
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九州勢は、浜名湖のSGグランドチャンピオンでVの実績がある原田幸哉と、浜名湖のSGで2優出の戦歴の瓜生正義の76期コンビがツートップ。昨年のグランプリ組で序盤を低迷した定松勇樹も秋になってリズムアップがうかがえる。
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地元静岡勢は菊地のほか、服部幸男、坪井康晴。笠原亮、河合佑樹、深谷知博、板橋侑我、若林義人の計8人。
このうち、最も賞金上位が19位(10月22日現在)の河合。昨年、チャレンジカップでSGウイナーの仲間入りを果たしたニューヒーローは、連続グランプリ入りがなるかの正念場で、地元周年は大いに頑張りどころの一番だ。
次ぐ25位(同)の深谷もまだまだグランプリ入りが望める位置。この大会は61周年、66周年と2度制覇の実績。3度目Vで年末の晴れ舞台もつかむ。
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