【戸田・G1周年記念】桐生順平が地元周年3度目制覇

大雨の影響で前検が1日ずれ込み、5日からの開催になった埼玉県・戸田ボートのG1開設67周年記念「戸田プリムローズ」は最終日の10日、12Rで優勝戦が行われ、1号艇の桐生順平(36)=埼玉=がインからコンマ10のトップSで逃げを決め、2大会ぶり3回目、G1は1月・若松70周年以来となる通算17回目の優勝を飾った。優勝賞金1100万円を獲得して、今年の賞金ランクは4位に浮上した。2着は佐藤翼で地元ワンツー。3着には篠崎仁志が入った。
■ヒーロー■
電光石火の逃げで桐生がVロードを駆け抜けた。「最高です。(1Mを)回っているときに内を見たら誰もいなかったので大丈夫かなと思った」。前検はお手上げ状態に見えた低勝率16号機にもかかわらず、終わってみればオール3連対の王道V。「こんなに整備で変わったことはない」。まれに見る変わり身を見せてくれた戦友を褒めちぎった。
大雨の影響で前検が順延される緊急事態にも、集中力を切らさず最後まで地元エースの重責を全うした。「今ここにいられることが幸せだし、関係者を含めて皆さんに感謝しかない」と笑顔で話す。
この後は多摩川一般戦を経て、グラチャンが控える。「一走一走ですね。お客さんが喜んでもらえるようなレースができれば本望。(それが)何かにつながると思っている」。もちろん目指すは年末の大一番。地元ファンの声援を力に変えた桐生が、SG戦線でのさらなる飛躍を誓った。