【ボートレース福岡・一般】序盤オール2連対の地元36歳「あとは師匠のS力が欲しい」さらなる活躍へS奮起
試練のイン戦を乗り切った。2日目10Rで絶好枠に配された河野真也(36)=福岡・102期・A2=は、きっちりイン先マイを決めて今節初白星を挙げた。
「何とか勝てて良かった」
4号艇小澤和也、5号艇野長瀬正孝の前付けでかなり深い進入になった上に、4コースから差した野中一平にあと一歩まで迫られる薄氷の勝利にホッと胸をなで下ろした。
ここまで3走オール2連対と好調だが、成績通りに機力も良好。「BSで野中君を突き放せたし、行き足や伸びはかなりいい」。好素性機で好機力を誇る野中相手に優勢だったことで、自身の機力レベルの高さを確信。ここまでの活躍は決してフロックではない。
昨年から初めて弟子(井上慧人)を取り自身の成長も期待されたが、今期(5月~)は現在勝率5.28とA2からの降格が決定的。この状況を打開するべく奮起を誓っている。「子どもが生まれて忙しかったこともあって、井上君の練習にもあまり付き合えなくて申し訳なかった。互いに成長したいですね。そのためにも今節は来期につながる走りをしたい」
今節は機力に気力もみなぎるとあって活躍の下地は十分。活躍のベクトルをさらに上げる最後のピースが何かも分かっている。「あとはS。師匠(永田啓二)のS力が欲しいですね」。師匠の永田は平均S0.13というボート界トップクラスのS力の持ち主。師匠譲りのS力と旋回力を武器にVまで駆け上がってみせる。(森 大輔)