【若松(ナイター)一般】林美憲 全国制覇をもう一巡

今度は危なげなく、林美憲が準優1着通過を決めた。準優と同じく1号艇だった5日目の準進は、いったん差し切られ、2Mで差し返しての白星。しかし準優はそこまでは至らず、2コース野長瀬正孝の差しをシャットアウト。「1Mはグイッと出ていった。出足は最近になく仕上がっているし、乗り心地もすごくいい」。絶対的な自信を持つ機力を大きな武器に、頂上決戦へと駒を進めた。
全国24場制覇を達成しているように、全レース場でまんべんなく活躍。そんな実績を思うと、若松の優出が2020年7月以来、ほぼ3年ぶりというのは意外でしかないが、本人にとってはそうでもないらしい。「だって苦手水面の一つやもん。通算で1回しか優勝してないんちゃうんかな」。そうハッキリ覚えているほどだ。
ただ、近況の若松の仕上げは絶品。「昨年11月の一般戦に、今年4月のマスターズチャンピオン、そして今節と悪くないよ」。自慢の出足を発揮して、苦手な当地で通算2回目のVなら、「全国制覇2巡目」への道筋がつく。居並ぶ地元選手を相手にVを挙げ、苦手イメージも一変させる。