【ボートレース福岡・一般】7点勝率をマークして復活を遂げた39歳の天才レーサー「優勝戦は息子の誕生日なんで絶対に優勝したい」
見事な立ち回りを見せた。準優10Rで古賀繁輝(39)=佐賀・94期・A2=は2コースから0.29とSでは立ち遅れたが、インの竹田辰也とまくった春園功太がもつれる間隙(かんげき)を的確に突いて差し切り勝ち。さすがのさばきを見せて優出一番乗りを決めた。
準優はやや調整に失敗していたと話すが、「回り過ぎだったけど、回転が上がって出足や回り足が良かった。意図せずに2コース向きの足になっていた」と失敗が好結果につながる好循環。「準優で調整はつかんだ。優勝戦は最高の足にできる自信がある」。まさに全ての流れが古賀に向いている。
前期(5~10月)は勝率7.03をマークし、来年1月からA1に復帰する。前々期(昨年11月~今年4月)は頸椎(けいつい)ヘルニアを患いB級陥落が危ぶまれるほどに低迷したが、その対処法を会得したことで復活を遂げた。「あまり減量をしないこと。52キロまで落とすと症状が出てしまう。減量できない分は、整備力で補うだけです」
さらなる復活の歩みを加速させるためにも、今回は勝ちたい理由がある。「20日は息子の誕生日なんですよ。息子のためにも勝ちたいし、これで自分ももっと乗っていきたい」。デビュー期に20勝をマークした活躍は語り草。眠れる天才が愛息へ最高のプレゼントを渡して、復活ロードの歩みを加速させる。(森 大輔)