ボートレース

プロ野球やJリーグならとうに引退の44歳でトップランカーに昇格 失敗から学んだ「我慢」の境地で福岡支部ボートレーサーが初のA1級 「GⅠを走れるように頑張りたい。そして優勝したいですね」

 日本モーターボート競走会がこのほど発表した2026年前期(1~6月)の適用級別で、不惑超えにして初めてA1級に昇級するボートレーサーがいる。福岡支部の富永修一(44)=88期・現A2=だ。

2001年5月にデビューし、レーサー生活25年目の富永修一

 プロ野球やJリーグ、大相撲など他のプロスポーツならとっくに引退であろう44歳、デビューから25年目でようやくつかんだトップランカーの肩書。選手寿命が長く、古くから「ボートレーサーは40歳から」とも言われる世界。その言葉を地で行く遅咲きの星の今後に注目が集まる。

 26年前期適用の審査集計期間(25年5~10月)に残した勝率は6.31。最終的なA1級のボーダーだった6.24をクリアした。それまでの自己最高6.18も更新した。

 これまでも全力で勝率アップに挑んできた。しかし、「悪いエンジンを引いたら良くしようと必死にペラを叩いて、整備もした。でも結果的に余計悪くしていました。逆に良いエンジンを引いたときも、『もっと良くしたい』と足を求めすぎて、結果的にその調整が悪い方向になっていました」と裏目に出ることが多かった。

 そこで、この審査期間の半年間は「調整を我慢するように心がけました。悪いエンジンを引いても悪いなりに調整を合わせて、しのぐように心がけた。良いエンジンを引いたときも、エンジンなりにしっかり合わせられたことが大きいと思います」。失敗を繰り返したことで一つの極意を得た。

 初A1の知らせに「25年目で初めてのA1なので、うれしかったです。正直、勝てなくて楽しくない時期や、レース場に行くのも嫌な時期がありました。でも、1着を取れるとうれしいので続けてこられたと思います」と喜ぶ。

 今後は、今まで縁がなかったGⅠへの出走もかなう。「正直、通用するかはまだ分かりませんが、活躍できるように頑張りたいですね」

 同じ筑豊地区の先輩で兄弟子にも当たる、SG11冠の九州のエース瓜生正義(49)=76期・A1=は「43歳はボートレースではこれからという年齢。(同じ筑豊で45歳の)石倉洋行君(30歳でデビューしA1級に定着)も頑張っていますしね。いっそうやる気になるだろうから頑張ってほしいし、GⅠで一緒に走れるのを楽しみにしている。僕も頑張りたい」と刺激を受けつつエールを送る。

 今後へ向けて富永は「A1を維持してGⅠを走れるように頑張りたい。そして優勝したいですね」。新たなステージに胸を膨らませている。

初Vにも21年間を要した遅咲きの星・富永修一

■プロフィル
 ◆富永修一(とみなが・しゅういち)1981年11月21日生まれ。福岡県飯塚市出身。嘉穂高卒業。高校ではサッカー部。登録番号4121。2001年5月に若松でデビューの88期。同年7月にからつで初1着。デビューして21年の22年5月に多摩川で初V。今年9月、三国で2度目のV。通算獲得賞金額は3億7千万円。165センチ、54キロ、A型。11月27日から津に参戦中(12月2日まで)。

A1級初昇格者(2026年前期)
登番 選手名 年齢 支部 期別 現級 勝率 ○期目
4121 富永  修一 43 福岡 88 A2 6.31 49期目
4373 若狭 奈美子 37 岡山 97 A2 6.45 40期目
4679 植田  太一 36 福岡 109 A2 6.30 28期目
4974 安井  瑞紀 32 岡山 120 B1 6.28 17期目
4994 山本  梨菜 27 佐賀 120 A2 6.28 17期目
5126 山下  大輝 29 兵庫 126 A2 6.32 11期目
5193 米丸  乃絵 24 福岡 128 A2 6.61 9期目
5196 鰐部 太空海 24 愛知 128 A2 6.60 9期目
5220 青木   蓮 25 埼玉 129 A2 6.31 8期目
5256 中山  翔太 21 三重 130 A2 6.39 7期目
5257 西丸 侑太朗 21 香川 130 A2 6.74 7期目
5278 田中  駿兵 23 徳島 131 A2 6.45 6期目
5281 井上  遥妃 22 徳島 131 B1 6.25 6期目
※「期目」はデビュー期(5月~、または11月~)を1期目として計算
  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena