【福岡（サマータイム）一般】池田剛規　あと一歩を乗り越える

　うまく立ち回った。池田剛規（35）＝福岡＝は２日目４Ｒ、５コースから巧みに展開を捉えて３着を確保。「外枠を何とかしのげましたね」。これで初日から３走オール３連対と好調な足取りで、序盤をいい形で乗り切ってみせた。
　ただ、成績とは裏腹に機力は平凡。「正直言って、悪くはないけど良くはない。伸びは少し怪しい」。とはいえ、ものは考えようでポジティブに捉えている。「この足でこの成績は上出来。今のうちにしっかり足を整えて終盤に向かいたい」。２日目はこの４Ｒの１回走りで、じっくりとペラ調整に時間を費やせた。中盤以降への備えは万全だ。
　近況は３期続けて勝率５点台をマークしているが、Ａ級にはあと一歩届かずじまい。Ａ２からは10期も遠ざかっているだけに、今期（５月～）はその『あと一歩』を踏み越えようと必死。「今期は何としてもＡ級に戻るつもり。もう35歳だし、年齢的にも成績をしっかりさせたい」
　その言葉通りに今期はＡ級復帰へ順調なペース。さらに勢いをつけるためにも、今節は自らの殻を破りたい。「地元で優出したいので、このまま最後までいいペースで行きたい」。もくろむのは全てにおいての限界突破。『あと一歩』の壁を乗り越えて、新たな自分の扉を開く。（森　大輔）