【とこなめボート・GⅠ周年記念】「菊地孝平さんをまくれるとは…」末永和也が無類の勝負度胸でV 次節の初グランプリに勢い
とこなめボートのGⅠ開設72周年記念「トコタンキング決定戦」(優勝賞金1200万円)は最終日の9日、12Rで優勝戦を争い、末永和也(26)=佐賀・124期・A1=が枠なりのカド4コースからまくって1着。3月のからつ周年以来3度目のGⅠVを挙げた。今年のVは10月の津ダービーも含めて7回目。通算では18回目の優勝。
2着は1号艇の菊地孝平、3着は5号艇の茅原悠紀で、3連単は7870円(21番人気)。
6日間の売上額は71億1779万900円と、目標額の65億円を大幅にクリアした。
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■ヒーロー
「まさか優勝できるとは…」「菊地孝平さんをまくれるとは…」。勢いに乗りまくる新ダービー王・末永和也が、全く想像しなかった力強い勝ちっぷりで、3度目のGⅠ優勝を手にした。
それは、自らの下へとわずかに傾いたVへの流れを逃さずものにした結果だ。9R後のスタート特訓で「ゼロ台の見え方がきれいにハマった」と感触をつかむと、本番は緩い向かい風。
「ダッシュ向きの風だなぁと思って、スタートはできるだけ行こうと思った。特訓と同じ見え方だったので行けました」
09とスロー勢より半艇身ほど先行する好タイミングで、あとはダッシュ乗りに任せて内3艇を叩くだけ。若いながらも腹の据わった抜群の勝負度胸が、最高の結末を生み出した。
とこなめの出走はまだ3度目だが、初参戦の2021年3月にデビュー初優出(4着)。「好きな水面だなと思っていたんですけど、次に来た時にフライングをしちゃって、それから呼ばれなくなってしまった」。落差の激しいこれまでだが、これでもう、この水面に欠かせない存在になった。
すぐ来週には初出場のグランプリが待つ。「未知の世界なのでどうなるか分からない」。ただ、本人の想像外の結果をいくらでも生み出せる器であることはこの日のVでも証明済み。
「ここまで流れがいいと、枠番抽選でもいい枠番が引けそう。挑戦する気持ちを変えずに、少しでもいいレースをしたい」
同支部の1期後輩で盟友の定松勇樹(24)は昨年、わずかな差でファイナル入りを逃して悔し涙に暮れた。その壁も突破して頂点までつかんでも、もはや誰も驚かない。その走り、必見だ。(深堀慎一郎)