【徳山・SGグラチャン】原田幸哉 やっと明るい展望

初日は未勝利に終わった郷土勢は、上野真之介、前田将太、原田幸哉とイン逃げを決めて3勝をマーク。予選後半戦を前にムードを持ち直した。
「本当に良かった」と手放しで喜んだのが原田幸哉だ。この日はシリンダー交換の大手術。「まずキャリーボディーを換えたけど駄目で、それを戻してシリンダー交換。これでやっと手応えが出た」。時折、土砂降りに見舞われたこの日だが、整備と試運転という普段通りの仕事に徹して上積みを勝ち取った。
「これでやっと普通だけど、最近はそこにすら達していなかった。これなら今節は先が見通せる」。5、6月の特別戦線は全て予選落ちだったが、反撃態勢が整った。

前田は深川真二の前付けを受ける番組構成に、「簡単に逃げられるレースじゃない」と覚悟を決めて臨んだ。しかも「想定以上に起こしが深くなった」と、さらに難しい要素まで加わる試練。それだけにこちらも「逃げられて良かった」と胸をなで下ろした。
宮地元輝は3走オール舟券絡みで予選後半へと突入する。2日目は6枠1走で3着。「この3着はデカい」と価値を実感。「S展示はSが全然届かなくて、これは厳しいと思った」という絶望感からの3着に、気分が上がらないはずがない。「ペラはまだ合っていない。しっかり調整します」と、レース後の仕事にも気持ちが入った。
宮地の3日目は2枠1走。4日目に待つ1枠で予選上位通過に挑むためにも、枠番以内の成績に収めてみせる。