【徳山・SGグラチャン】西山貴浩の希望の火は消えず
絶望の淵からよみがえってみせた。初日の1走は見せ場に乏しい6着大敗に「レース足が全くない」とうなだれるばかりだった西山貴浩が、3日目は1、3着の好成績。4日目に1着なら6.20まで到達するところまで持ち直してきた。
機力も成績通りに上昇一途。「なかったレース足がだいぶ良くなってきましたよ」。前半が好素性機の秋山直之を2Mで差し返しての逆転勝ちなら、後半は実力者・毒島誠に競り勝ってのもの。その言葉を裏付ける好内容だ。
巡り合わせの良さも味方につけた。出走回数のローテーションは、初日と2日目が1走。ここで大整備を繰り返し、予選で唯一の2走だった3日目に備えることができた。「もし2日目が2走だったら、早々と終戦だったと思う」。これでつないだ希望。4日目はとにかく1着が欲しい。「一発を狙えるセッティングで行く」。最後に秘策を繰り出す。
唯一の山口支部の寺田祥は3日目に連勝。これで、4日目を待たずに一気に当確圏に達した。ただエンジンの話になると歯切れが悪い。「1Mはいいが、それ以降はトルクを感じない」。それでも、高い集中力で最高の成績にまとめた。
寺田は3日目を終えて3位。このまま準優1枠確保なるか。「また整備も考える」。孤軍奮闘の地元SG。頂点にたどり着くため、全ての仕事をやり尽くす。