【福岡(サマータイム)一般】大賀龍之介 福岡でいいイメージを作る

幸先よく滑り出した。初日5Rで大賀龍之介(26)=福岡=は、5コースから切れ味鋭いまくり差しを突き刺していきなり今節初勝利。「いいところにうまく入れた」と自身も納得のレース内容に加えて、外枠で勝利を挙げたことで一気に視界が開けてきた。
機力も成績通りに上々。前検はまだ半信半疑だったが、ペラ調整を施すことで一変。「ペラを自分の形にしたらいい感じになった。出足や回り足がいい」。重量級で全速戦を身上とするだけに、生命線のターン回りに手応えを得たのは何よりの収穫。活躍するための下地は整えた。
今期は5月の当地では予選で2勝をマークして好成績を挙げたが、他場での成績がさっぱり。この内弁慶を克服できるかが、今後の成長の鍵を握る。「福岡での走りを他でもできればいいんですけどね。福岡の走りを続けられるようにするためにも、福岡でいいイメージを作らないと」
高橋竜矢、竹下大樹、澤田尚也と同期が次々とA1に昇格して出世している中、高い潜在能力を有しながらB級に甘んじている自分をじくじたる思いで見つめている。「スタートダッシュはし損ねたけど、今期は何としてもA級に上がりたい」。悲願達成のためには、これ以上の停滞は許されない。得意の地元戦で一気に流れを好転させる。(森 大輔)