ボートレース

【福岡(サマータイム)一般】羽野諒 選手になって一番出ている

超抜37号機で節一級のパワーを誇る羽野諒

 不利枠も難なく克服した。羽野諒(26)=福岡=は予選最終走となった4日目2Rで6号艇から2着を奪取。新人の嘉手苅徹哉が4号艇にいたことで大外を免れる幸運があったとはいえ、5コースからの2着は大きなプラス。最後の大きなヤマを最高の形でクリアして準優に乗り込んだ。
 機力も最高潮。前検から手応えは上々だったが、「ペラの微調整で、手前の感じが良くなった」と課題だった出足の上積みに成功。伸びに関しては、「Sを放ってでも出て行く」と常に抜群の域で、「選手になって一番出ている」と低調機シリーズの今節なら断トツとも言える37号機に太鼓判を押す。
 『生涯最高の足』。だからこそ、今節はここで満足するわけにはいかない。「優出はもちろんだけど、優勝まで狙える足。デビュー初Vのチャンスだと思う。自分のレーサー人生において、分岐点になるようなシリーズにしたいです」
 前期(昨年11月~4月)は勝率5.36とA級初昇格にはあと一歩届かなかったが、自己ベストを大きく更新。養成所を高勝率で卒業した逸材が、開花の時を迎えようとしている。「今期はA級になりたい。ゆっくりでもいいから、一歩一歩上がっていきたい」。羽野直也の弟として色眼鏡で見られることに苦しんできたが、もうそれも昔の話。眠れる大器が大化けするためにも、悲願のデビュー初Vまで一気に駆け上がる。(森 大輔)
 

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