【クローズアップ】河野大 自分も〝ジャイキリ〟【からつ】
反撃に出た。2日目までの2走は舟券に絡めなかった河野大(34)=徳島=が、3日目は2着2本と挽回。予選最終日の4日目に準優入りの望みをつないだ。
相棒の51号機は2連対率こそ25%と平凡だが、7節の使用で2回も優出の実績がある。「2日目までは下がっていたが、調整が合ってきた。いいと思えるのは出足。前に押してくれるようになった」。ペラ調整の方向性に正解を出して、機力も日ごとに上昇中。それが成績にもつながった。
2日目を終えた後の6日午前0時からはサッカーW杯の日本対クロアチアを観戦。「日本が1点を先制した後に、勝つと信じて寝ました…」。仕事に備えて就寝し、最後までは見届けられなかったが、日本代表の活躍に熱狂した一人。
こちらも活躍を見せたい理由がある。それは来年3月のSGクラシック(平和島)の出場権を持たないこと。「僕はグランプリも何も懸かっていないけど、記念で爪痕を残したい」。全国勝率は今節最下位。しかも出場するには今節のVだけが条件と道は険しくても、日本がドイツやスペインを下したような“ジャイアントキリング”で、出場切符を手に入れてみせる。(荒木翔吾)