ボートレース

桐生順平 G1戦15度目V 競帝王決定戦 【下関】

GⅠ戦15Vを達成しメダルを掲げる桐生順平
GⅠ戦15Vを達成しメダルを掲げる桐生順平

 下関ボートのG1開設68周年記念「競帝王決定戦」は最終日の6日、12Rで優勝戦が争われ、1号艇の桐生順平(36)=埼玉=がイン逃げで制し、優勝賞金1000万円を手にした。G1は15度目のV。2着は4号艇の村上遼、3着は5号艇の西山貴浩で、3連単は2130円の7番人気で決着した。6日間の売上額は95億9587万2700円で、目標の90億円を大きく上回る盛況だった。

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 進入に大きな動きはなく123/456の枠なり3対3に落ち着いた。予選を首位で通過して優勝戦絶好枠を獲得した桐生ならば、マイナス材料の見当たらないイン戦とはた目には映ったが、桐生自身は不安を抱えていた。「特訓から石野選手に伸びられていたし、このままではまくられてしまうと思って、慌ててペラを叩きました。出足を落としてもいいから、伸びとSのしやすさを求めました」と打ち明けた。

 準優はここまで封印してきたゼロ台Sを解禁。そして優勝戦も準優同様コンマ08のSを決めたが、G1初Vに燃える若武者・村上が4カドからコンマ04の好Sを踏み込んで襲いかかった。「Sしてから村上選手が見えました。1Mは行き過ぎてしまったし『やってしまった(大失敗した)』と思ったけど、1Mはしっかり舟が返ってきた。エンジンのおかげです」と村上をがっちり受け止めて先マイを果たすと、あとは独走状態を築いて自身15度目のG1Vをつかんだ。

 さあ、次走は大村グランプリ。「一走一走頑張るだけです。今節で収穫があったと言えるように頑張ります」と臨戦態勢は整った。5年ぶり2度目のボートレース界の頂点へ、桐生が駆け抜ける。(岡部貴礼)

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