【尼崎・G2ボートレース甲子園】岡崎恭裕 新潟も背負うつもりで
郷土勢はやや苦しい船出となった。初日は絶好枠に岡崎恭裕、渡辺崇、松村敏、宮地元輝、深川真二と5人も組まれたが、トップバッターとして登場した岡崎が敗れると次々と敗戦。暗雲が垂れこめたが、この嫌な流れを断ちきったのは最後に登場した深川。機力にはまだ半信半疑だが、「ここからやね」とペラ巧者の腕の見せどころで九州の〝兄貴分〟が真骨頂を見せる。
敗れたとはいえ収穫があった岡崎は絶好枠で敗れた前半1R終了時点では首をかしげていたが、後半7R終了後は4着に敗れたとはいえ表情は晴れやか。「これなら戦える。方向性も分かってきたのでもっと良くできると思う」。今回は新潟代表の生田波美音が欠場となったことで、予備1位からの繰り上がりで出場。もちろん福岡代表としての出場だが、「今回は新潟代表の代理なんで、新潟代表の分も背負って走るつもり」と大会の意義を重々承知している。ダブル代表として今節は生田の分も活躍するつもりだ。
初出場組の前田将太、宮地元輝、渡辺崇、木場悠介はいいところなしに終わったが、闘志は一切衰えていない。機力上々の前田はもちろんだが、1号艇で大破した渡辺も巻き返しに意欲を燃やす。「機力は決して悪くない。ここから一矢も二矢も報いたい」。SGレーサーと戦える喜びを胸に反転攻勢に出る。(森 大輔)