【クローズアップ】深川真二 これが〝横綱〟 【からつ】

やっぱり来た。佐賀支部の雄・深川真二(48)が2号艇の準優11R、2Mで2着争いに決着をつけて、地元勢の優出一番乗り。
6走の予選は1勝と2着が4回の奮闘ぶりで5位通過。成績だけを見れば上々だが、機力の評価は超辛口で「今節は大概、追い風とかに助けられている。伸びる益田、渡辺、(山田)康二が相手だとだいぶ下がるやろうね。ペラを根本的にやり変える」と大なたを振るう覚悟だ。
ただ、この男の真骨頂は相手を選ばない前付け策。V戦の1枠が後輩の山田だろうが「誰がいようといつものスタイルでいくよ」と不変。簡単に勝たせるつもりはない。
2010年の56周年以来、12年ぶり2度目の全日本王者へ「いつも通り。地元とか気にしたことないよ。ただ、1等は取りたいよってこと」。“横綱”らしくどっしりと腰を据える。結果はどうであれ最高の見せ場がやってきた。 (荒木翔吾)