【尼崎・G2ボートレース甲子園】既に『次』の夏へ虎視眈々(たんたん)

悲願は持ち越しとなった。前田将太、池永太、岡崎恭裕と7点レーサーの3人を準優へ送り込んだ福岡支部だが、結果は池永が5着で、前田と岡崎は6着大敗。福岡支部勢の初Vはもちろんのこと、第1回大会から続いていた九州勢の優出も途切れてしまった。
前田は「6コースでは出番がなかった」、岡崎も「Sで後手に回って展開がなかった」。外枠での戦いを余儀なくされた両者は淡々と敗戦の弁を述べたが、最も悔しがったのは内枠の2号艇で戦った池永。「直前の茅原君も差し漏れていたし、5日目は2コースの差しが全く決まっていなかった。2コースまくりに行くべきだった」。冷静に一日の傾向を読み切れていたからこそ後悔しきり。「また来年、宮崎代表の座をしっかり勝ち取って、戻ってきます」。まさに石の上にも三年、この悔しさを晴らすためにも、まずは2大会連続5回目の出場を目指す。
もちろん、この3人だけではない。今大会が初出場だった渡辺崇は、「力不足を痛感した」と言うが、新たな意欲が沸いてきたとも話す。「ターンも整備も甘い。もっとシビアにやらないと。強い選手の強さのゆえんを知れたので、今後に生かしていきたい」。次の『夏』への戦いはもう既に始まっている。(森 大輔)
