ボートレース

【クローズアップ】郷原章平 「うねり王」に最もふさわしい男 2日目7、11Rに出走【福岡】

 気持ちよくシリーズを滑り出した。郷原章平(41)=福岡=は初日前半6Rで4コースからまくり差して2着を奪うと、後半10Rは人気に応えて押し切り勝ち。Vを狙う上で、初日から大きくポイントを稼げた意味は大きい。
 エンジンも快調。「行き足がすごくいい。その延長で伸びも悪くない」。手にした54号機の素性の良さもあるが、前回(11月)参戦時にペラ調整にも手応えを得ていた。「前回の最終日は伸びに回り足まで良かった。今、グリップが足りないのはおそらく温水パイプの影響。手だてはあります」。2カ月連続参戦のアドバンテージを最大限に生かしている。
 前回はシリーズのさなかに同門である中田達也さんの悲報が届いた。まともな精神状態でレースができなかったのは言うまでもない。しかし、今回は違う。前節に優勝した弟弟子でもある塩田北斗と気持ちを同じくする。「北斗と全く同じ思いでいます。これからは達也の分まで頑張りたい」
 前期(5~10月)はいくら不振だったとはいえ、勝率5.58はA級昇格以降で最低の数字。このままではいけないのは本人が一番分かっている。「前期は本当に情けない数字。今期は絶対にA1に戻る」。当地は通算9Vを誇る〝超〟ドル箱水面。今節のタイトル〝うねり王〟の名に最もふさわしい男が、完全復活のきっかけをつかむべく激走する。(森 大輔)

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