【からつ・G2MB大賞】砂長知輝 G2で再び名を売る

中身のある滑り出しとなった。砂長知輝(23)=埼玉=は初陣となった初日4Rで不利枠の6号艇から4着。道中で赤岩善生には競り負けたが、ファイトあふれるレース内容は評価に値するもの。6号艇での4着は大きな好材料で、合格点のスタートを切った。
機力にも余力はたっぷり。中間整備で新ペラ交換となっていたが、「調整が進んで乗り心地は良かった。数字以上の感じは十分にある」と感触は良好。中間整備での新ペラ交換は、本来ならマイナス要素とも言える自体だが、今回に限って言えばむしろプラス。大きな伸びしろを残しているとあって、楽しみは尽きない。
1月の芦屋レディースVSルーキーズバトルで初優出初Vの快挙をやってのけたが、悲願のA1昇格には届かずじまい。今期(5月~)は何としても、この壁を乗り越えたいところ。「前期(昨年11月~4月)の終わりは持病のヘルニアを悪化させて、思うようなパフォーマンスを出せなかった。でも、今は大丈夫。今節が終わったらF休みに入るので、いいイメージで終わらせたい」
砂長のG2と言えば、初出場で初優出というセンセーショナルな活躍で名を売った戸田のモーターボート大賞が語り草。再浮上のきっかけをつかむには絶好の機会とも言える。「埼玉の若手は強い選手が多い。抜け出すためには目立つ活躍をしないと」。自らの歴史に欠かせないG2の舞台で、SGレーサー相手に大きな成長の糧を得る。(森 大輔)