ボートレース

【クローズアップ】清水敦揮 〝心技体〟が整う【福岡】4日目10Rに出走

 首の皮一枚つながった。清水敦揮(41)=岡山=は3日目前半2Rで2コースから全速戦に出たものの転覆。先行きが危ぶまれたが、後半8Rも5コースからひるむことなく全速戦に出て2着を確保。気迫あふれる走りで、予選突破の可能性をつないでみせた。
 エンジンも問題なし。転覆後は大きなパワーダウンの懸念があるが、「少し調整が違う感じはしたけど、回り足や回ってからはいい。しっかりゾーンには入っている」と被害は最低限。しかも、「まだ一度もバチッと合っていない」のであれば上積みも十分可能。決して底は見せていない。
 前々期(昨年11月~今年4月)は、「どこもかしこも痛くて」と体調不良もあって出走回数不足を余儀なくされA2に降格していたが、前期(5~10月)はしっかりA1に復帰。「体調が良くなって、元のパフォーマンスができるようになりました。もう大丈夫」。
 〝心技体〟の言葉どおりに、〝体〟と〝技〟が戻ったことで〝心〟も前を向き出した。「自分はまだまだここから。大きな舞台(SG)を目指してやっていきます」。銀河系軍団と呼ばれた85期の中でも、旋回力は随一と称された天才肌。不惑を迎えて取り戻した向上心を武器に、まだ見ぬ高みを目指して突き進む。(森 大輔)

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