【クローズアップ】笠原亮 第一線に戻る!【福岡】4日目準優12R1号艇
きっちり首位通過を決めた。得点率2位という立場で予選ラストを迎えた笠原亮(42)=静岡=は、4日目の2走を3、1着にまとめてオール3連対。僅差でひしめいていたライバル達が成績を落とす中、着実にポイントを稼いで悠々とシリーズリーダーを襲名してみせた。
機力もうなぎ上り。序盤は機力に不満を抱えていたが、「11月のダイヤモンドカップ(DC)を走ったアドバンテージは大きかった」とGⅠ戦でのペラ調整を踏襲して日増しにパワーアップ。行き足や回り足は軽快で、「(良機で優出した)DCの時とも遜色ない」とVを狙えるレベルに到達させている。
一昨年に選手生命を脅かすほどのケガを負ったが、11月のDCは奇跡の実戦復帰を遂げてからでは初のGⅠ優出だった。ただ、第一線に戻った喜びとともに、課題も多く見つかったと言う。「体は復帰後より動けているし、機力的にはもっと上の成績で優出してもいいほど。でも、明らかに現在のトップクラスと力の差を感じた。技量で負けていると感じましたね」
だからこそ、進むべき道もしっかり見えている。「旋回力を上げるのはもちろんだけど、今まで以上にエンジンを出して今のトップクラスに対抗するとか色々考えないといけない」。思いはただ一つ、〝もう一度大舞台へ〟。「もう一回でいいからSGに行きたい。そのために頑張っていきます」。自らの本来いるべきステージを目指し、DCで感じた宿題を終わらせる。(森 大輔)