【福岡(サマータイム)一般】篠原晟弥 後輩に枠を空ける

ここで流れを変える。当地のフレッシュルーキー篠原晟弥(22)=福岡=は現在勝率5.46で前検入り。今期(5月~)はA1初昇格へ開幕ダッシュをもくろんでいたが、逆にスタートでつまずき勝率を大きく伸ばせなかったのが実情とあって好実績を残す地元でリズム一新を図る。
前期(昨年11月~4月)は同期で同じく当地のフレッシュルーキーを務める篠原飛翔が一足先にA1へ昇格。ライバルとしても負けるわけにはいかないが、A1昇格でフレッシュルーキー卒業を狙うにはもうひとつ理由がある。「(任期最大の)3年も居座ったら頑張っている後輩に申し訳ない。今節一緒の藤森君や米丸さんのためにも、早く枠を空けてあげたい」
全ては支部の若手のレベルを上げるため。この気持ちを後押しするように、前検気配も良好だ。「回り足は良さそう。伸び型にもできそうだし、本体自体は悪くない」。低調機シリーズの中でこの感触なら上々。機力に気力も合わさって活躍する下地は整っている。
今節は世界水泳の協賛レースとあって強力なメンバー構成となっているが、けおされるつもりはない。むしろ、『相手に不足なし』と闘志は燃え上がっている。「初日が勝負ですね。連勝を狙っていきます」。初日は1、3号艇が巡ってくる好枠デー。持ち味の速攻力を見せつけて、A1昇格への足掛かりにする。(森 大輔)