【福岡(サマータイム)一般】竹井奈美 レース勘は完全に戻った

一日にして巻き返した。竹井奈美(33)=福岡=は初戦となった2Rでは不利枠の6号艇で見せ場なく大敗したが、後半8Rでは逃げて先行する池永太を1周2Mで逆転して白星を奪取。悪い流れを短時間で断ち切り、気持ちよく2日目に臨む態勢を整えた。
機力も上昇ムード。「まだいいとは言えない」としつつも、前半とは見違える足になったのは紛れもない事実。「だいぶ乗りやすくなって自分のターンができるようにはなった。戦える足です」。自らの旋回力を引き出す生命線の回り足に手応えを得たのは何よりも大きい。
3月の当地GⅢオールレディースで1年7カ月ぶりに産休から復帰。復帰当初はブランクに苦しんでいたが、そこから9節消化して3優出。現在は2連続優出で今期勝率(5月~)は7点ペースと『本来の姿』を取り戻しつつある。「復帰してすぐはおっかなびっくりだったけど、もうレース勘は完全に戻りました。何も問題はありません」
当然、A1復帰が視野に入るが、そこは泰然自若の構えでいる。「もちろん、戻りたいけど、B2なんで出走回数が厳しいかな。でも、できる限りのことは尽くしたい。とにかく今は目の前のレースを全力で走るだけです」。今、何をなすべきかは見えている。完全に復活した男子顔負けのスピード戦を武器に、復帰後初Vを目指して奮闘する。(森 大輔)