【福岡(サマータイム)一般】米丸乃絵 師匠譲りの全速戦で勝負

首の皮一枚つながった。米丸乃絵(21)=福岡=は初日に浮遊物を巻くアクシデントで大敗を余儀なくされたが、2日目の2走は前半1Rを道中の追い上げで2着を奪うと、後半5RもA1勢と死闘を繰り広げて4着。舟券には絡めなかったが、塩田北斗を競り落とす奮戦を見せて予選突破の可能性を残してみせた。
機力は文句なし。相棒の11号機は低調機シリーズの今節の中で唯一のAランクという良機。これに軽量の強みも相まって、強烈なパワーに仕上がっている。「行き足や伸びはすごく良くて、出足や回り足もいい。エンジンは出てます」。勝負駆けに挑む上でパワー面に不足は一切ない。
今期(5月~)は現在勝率5.30と前期の適用勝率から2点以上も引き上げる好調ぶり。6月の若松ではデビュー初優出も果たし、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。「まだまだですけど、多少なりとも結果が出せるようになって、今は本当にレースをするのが楽しい。A級になりたいし、いつかは福岡のフレッシュルーキーに選ばれたいです」
最大の売りは師匠永田啓二譲りの全速戦。最後もこの武器をひっさげて勝負駆けに挑むつもりだ。「ノルマ(2走18点)は厳しいけど、可能性がある限り諦めずに頑張ります」。持ち味の全速攻撃はA1が相手でも通用するレベル。福岡女子の未来のエースをアピールするためにも、豪快なレースで第一関門を突破してみせる。(森 大輔)