【からつ(モーニング)ルーキーS】定松勇樹が地元初V
からつボートの「ルーキーシリーズ第12戦スカパー!・JLC杯」は27日、最終12Rで優勝戦が行われ、1号艇の定松勇樹が逃げ切って勝利。地元では初、3月の若松ルーキー以来、通算3度目の優勝を果たした。2着は2号艇の金田智博、3着は4号艇の宮田龍馬が入った。
最後はプレッシャーをはねのけた。ドリーム戦の勝利から白星を積み重ねた定松は、今節シリーズリーダーも襲名。準進、準優戦の1号艇もクリアし、ポールポジションをゲット。迎えた本番は「流れが良かったので優勝しないと意味がない。それもあって優勝戦は一番緊張した」と自分自身との闘いに終始した。
「(Sは)全速で行った」とスリットからぐんぐん舟を伸ばし、1Mをターンすると一気に後続を突き放し独走。ゴール前では「地元で気合も入っていたので」とガッツポーズも飛び出すなど、喜びを爆発させた。
今年は、自身初のA1昇格、GⅠ、SG初出場と、とんとん拍子で階段を駆け上がるが、「記念や、SGを走って実力の差を相当感じた」と力不足を実感。それでも「実際に走って、全てを向上させないといけないことが分かったことだけでも勉強になった」と全てを前向きに捉えている。「優勝したいですね」と目標に見据える次のGⅠはヤングダービー。「峰(竜太)さんからもルーキー戦だけは絶対負けるなと言われている」。グレードが変わっても、同世代相手には負けられない。最高の結果でトップルーキーとしての存在感を示してみせる。(古賀正史)