【クローズアップ】河野真也　進撃の歩みを止めない【福岡】1、10Ｒに出走

　再び上昇気流に乗る。河野真也（33）＝福岡＝は、今期（11月～）に入って２度目の参戦。期初めに走った前回は惜しくも次点で予選突破を逃したが、節間では10走して３勝２着３回と好調な走り。今回もその流れを踏襲するつもりだ。
　今期は現在勝率6.35と好調だが、そのきっかけももちろん前回の福岡。「あの時から使い出した伸び型のペラが、その後もずっといい」。ペラ調整に迷いがなくなり、「同じ形で戦える」ことでエンジン出しもレース内容も安定。それほどまでに前回の当地は意味のあるシリーズだった。
　実際に今回も好気配。「ペラは既に叩き変えた。行き足や伸びがいいし、起こしも問題ない」。機力には早くもＯＫサインで、良艇がセットされていることを考えれば、さらなるパワーアップも見込める。
　前走地の徳山で切ったＦが玉にきずも、これも「（エンジンが）出過ぎて」のもの。マイナスには捉えていない。「Ｓは無理できないけど、その代わりにハンドルで頑張ります」。師匠の永田啓二も今期は勝率７点ペースと絶好調だけに、一緒にＡ１に戻ることが目標だとも。「今期の最後（４月）に笑えるように、精いっぱいやります」。潜在能力の高さは折り紙付き。手にした調整力と持ち前の旋回力で、進撃の歩みを止めるつもりはない。（森　大輔）