【福岡(サマータイム)一般】若林義人 福岡を自分のレース場に

再びインパクトを与える。若林義人(25)=静岡=は5月末にエース48号機を駆使して超ド級のパワーでVを達成。準優では安達裕樹、優勝戦では萩原秀人と名だたる強豪をパワーでねじ伏せた勝ち方は衝撃的で、今回も連続Vへ並々ならぬ意気込みで乗り込んできている。
今回の相棒は21号機。2連対率は30%ながらも、ギアケース交換の中間整備が入った6月以降は上昇一途の好調機。「48号機ほどのすごさは感じませんね」としつつも、「ペラを叩き変えてすぐの試運転は力強さがあった」と手応えは上々。低調機シリーズの中で数少ない好素性機とあって再度の活躍は約束されたようなものだ。
今期(5月~)は前回の活躍もあって現在勝率は6.71と、初のA1昇格どころか7点勝率も狙えるハイペース。「いいエンジンを引けているだけ」と謙遜するが、122期の在校成績1位の逸材が大きく羽ばたこうとしている。「A1に絶対になりたいし、ここまで来たら7点勝率だって狙いたい。先行する同期(畑田汰一や安河内健、中村日向)に少しでも追い付きたい」
そのためにも、この好調な成績の起点となった福岡で足固めをするつもり。「今節も活躍して、福岡を完全に得意と言える自分のレース場にしたい。相変わらず乗りにくいですけどね(笑)」。静岡支部は服部幸男、坪井康晴、笠原亮とSGウイナーは伝統的に福岡巧者が多いのも事実。その系譜を継ぐためにも、今節も一心不乱に攻めの姿勢を貫く。(森 大輔)