【クローズアップ】渡辺翼 先輩から受けた刺激【福岡】1、7Rに出走
まだここからが勝負。渡辺翼(31)=山口=は、初日は不利枠6号艇での1回走り。冬型の気圧配置になり水面状態が悪い中での大外では6着大敗を免れるのがやっとだったが、これはあくまでも想定内でまだ底は見せていない。
機力には手応え十分。「行き足や伸びが良くてバランスも取れている」。現在のエンジンで〝四天王〟の一角をなす71号機の底力をヒシヒシと感じている。しかも、「外枠になった場合は伸び型のペラを試すかも」とここ一番に向けても伸びしろを残すとあって楽しみは尽きない。
18日に行われたSGグランプリでは、同門の先輩である白井英治が悲願のグランプリ初制覇を達成。この快挙を目の当たりにして、心も沸き立っている。「本当に感動しました。自分もやる気になっているし、刺激にして頑張りたい」
前期(5~10月)は勝率5.30でA級から陥落。山口支部が誇る若手のホープとして、現状に甘んじているわけにはいかない。「A級には絶対に戻らないといけない。A2はもちろんとしてA1にもならないと」。先輩が見せてくれた〝新しい景色〟に思い起こさせられた夢を追うべく、ここからステップアップを図る。(森 大輔)