ボートレース

【クローズアップ】池永太 人事を尽くし切る【福岡】優勝戦4号艇

 弘法も筆の誤り。池永太(37)=福岡=は準優12Rで1号艇トリオの大トリを務めたが、「ボートの後ろを突かれてハンドルを切れなかった」と接触のアクシデントもあってまさかの敗戦。ただ、何とか2着に残して、優勝戦に名を連ねたのは救いだった。
 ただ、この敗戦で意を決した。機力は悪くないが、「威張れる部分はなくて◎がつく部分はない」と中堅レベル。インならこれでも十分だが、4カドなら自らの〝得意分野〟で勝負すると腹をくくった。「ペラは強烈な伸び型にする。勝つならこれしかない」。V戦の絶好枠を逃したとはいえ勝負手はまだ残っている。
 しかも、これが今年の最終戦。今年はここまで4Vで、5VにできればSGクラシック(平和島)の出場圏内に入るとあって闘志はみなぎっている。「やっぱりSGに出たい。これがラストチャンスなんで、優勝だけを狙っていきます」
 11月のGⅠダイヤモンドカップでは今節と同じくシリーズリーダーになりながら準優でF。大返還で福岡ボートに迷惑をかけたが、それでもファン選抜1号艇にしてくれたことを意気に感じている。「準優はやっぱりよぎってSが行けなかった。でも、負けたら意味がない。Sは行ける範囲で踏み込みます」。恩に報いるためには〝結果〟を残すしかない。人事を尽くし切って天命を待つ。(森 大輔)
 

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