ボートレース

【若松(ナイター)ルーキー】宮田龍馬 あわやV逸に感動倍増のデビュー初V

初優勝ににっこりの宮田龍馬​​​​​

 全国のスター候補が熱いバトルを展開した、若松ボートのルーキーシリーズ第13戦「植木通彦フェニックスカップ 第23回スカパー!・JLC杯」は最終日の27日、最終12Rで優勝戦を争い、1号艇の宮田龍馬(25)=兵庫=が、3号艇の宮之原輝紀との首位争いに競り勝って1着。通算8度目の優出で初Vをつかんだ。宮之原が2着で、デビュー10カ月で初優出だった2号艇の石本裕武が3着。

■ヒーロー
 ピットに引き揚げると噴き出る汗と目尻から流れる涙がごちゃまぜになった。宮田龍馬が待望の初Vに感涙。「一回ぐらいは優勝したかったので・・・。同期はどんどん優勝するし、ここまで長かった。めちゃくちゃうれしいです」。抜きつ抜かれつのあわやV逸も覚悟の展開を乗り越えてのV。感激も喜びも倍増した。

 初の予選トップ通過を決めたように、機力は間違いなかった。しかも「優勝戦が一番良かったと思う」。さらにSも03と張り込んだ。「早いタイミングを狙おうと思っていた」。初の1枠の大チャンスにやるべきことはやった。ただ、1周2Mのターンが流れて、宮之原に差し切られた。それでも、ここまで自らお膳立てしておいて負けるわけにはいかない。続く2周1Mは「あそこしかない」と思い切って差し込んで再逆転。執念で初Vをもぎ取った。

 振り返れば準優も1周2Mの逆転劇。冷や冷やのレースの連続だったが、結果が全ての世界でVを手にしたのは紛れもない事実。「本当にターンは失敗ばかりで情けない。1Mでけりをつけられるように頑張ります」。確かな結果を得てつかんだ自信で、今度は危なげない優勝を遂げてみせる。
 

■宮田龍馬(みやた・りゅうま)1998年3月20日生まれ。兵庫県姫路市出身。姫路工高卒業。2017年11月デビューの121期。初1着までちょうど2年を要したが、2022年後期にA級初昇格を果たし、23年は前後期とも適用勝率6点台。A1昇級も目前に迫る。165センチ、52キロ、O型。師匠は高野哲史。

水神祭で水面に投げ込まれて喜びを爆発させる宮田龍馬(中央上)

 

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