【クローズアップ】河野真也 連続あっせんのアドバンテージ【福岡】2日目1、12Rに出走
負けてなお強し。河野真也(33)=福岡=は初陣となった初日5Rで、3コースからSしてから伸びたが、「絞りまくりではなくてツケマイを選択すべきだった」と締め切れずに中途半端な攻めになり白星奪取はならず。とはいえ、レースを作ったのは紛れもない事実で内容は決して悪くない。
機力は前検と一変。「伸びる感じが出てきたし、展示ほど乗りにくさもない」。前検の段階では、「最近の福岡の中で一番手応えが悪い」と首をかしげていたが、ペラ調整が進むごとに見違える足に良化。「これなら問題ない」。初日にして戦闘態勢を整えた。
今節は追加参戦で、前節からの連続あっせん。この恩恵をヒシヒシと感じている。「ペラ調整の感覚も分かりやすいし、Sの感覚もつかみやすい。ただでさえ難しい水面なんで、だいぶアドバンテージがあると思います」
今期は既にF持ちとあってSに関しては厳しい状態が、マイナスには捉えていない。「逆にこの状況でどこまでやれるか。旋回勝負でいい成績を残せれば、今後の自信につながる」。実際に今期(11月~)の現在勝率は6.21とA1ペース。雌伏の時を乗り越え大きく羽ばたくためにも、今の苦境をはね返し自らの力に変えてみせる。(森 大輔)