【ボート王国九州・山口!】犬童V字回復 【住之江】
急激なV字回復だ。初戦に白星の後は6、5着と一気に貯金を吐き出した犬童千秋が、3日目は2、1着と大挽回。「良かったです」とにっこり笑顔で予選最終日へと向かう。
大幅なペラ調整が吉と出た。「田口さんと土屋さんにアドバイスをもらって、回転が落ち着いてきた。つながりが良くなって、トルク感も出てきた」。乗りこなすことの難しさは全国随一の住之江水面ながら、この日はボートを安定させて好旋回。これで得点率6・20の11位タイと一気に準優圏内に浮上し、「勝負駆けも頑張ってみます」。ベスト18入りへ一走入魂だ。
先輩・日高逸子は白星なしのもどかしい着順。ただそれより、S事故を免れたことが大きい。後半9Rは03とあわやFのスリット。「(S力が抜群の)宇野さんより前にいたらFだから、アジャストしたのが正解でした」。大ベテランならではの危機回避能力。2コース差しで2着にも踏ん張り、得点率は犬童と同じ6・20の準優圏内。福岡勢はその他、渡辺優美が6位タイ、武藤綾子が17位タイと上位につける。
そんな面々を抑えて、堂々の得点率トップが山口の新鋭・清水愛海だ。前半に今節2勝目を挙げると、後半は6コースから3着に入る力走を見せた。その後半は「合っていなくて乗り心地がなかった。前半は良かったんですが」という状態だったのだから恐れ入る。このまま王道を歩むのか。新たな女王候補の残り3日間から目が離せない。