【福岡(サマータイム)ルーキーS】末永和也 同じ相手に何度も負けられない
ドリーム1号艇シードの意地を見せた。準優11Rで末永和也(24)=佐賀=は、3コースからSで遅れて絶体絶命のピンチに立たされたが、道中を全速戦の連発で先行する竹間隆晟を競り落として2着を確保。今節は苦しんだが、しっかり最終決戦に名を連ねてみせた。
予選から精彩を欠いたとはいえ機力は心配無用だ。「1周1Mであれだけ飛んでもターンで返ってきたし、出足も伸びもいい」。タッグを組む34号機は低調機シリーズの今節でなら間違いなく上位の代物。最後の一発勝負で大仕事をやってのけるだけのレベルには十分に到達している。
今年は2月の若松地区選でG1初Vを成し遂げたが、直後の多摩川周年の準優でまさかのF。G1は6カ月の出場停止となり、大飛躍のきっかけを失った。ただ、上を目指す意欲は失っていない。「ヤングダービーにも出られなくなって本当に痛いFでした。でも、来年は大きなところを走りたいし、しっかり優勝回数を重ねていきたい」
そのためにも、やらなければならないのが『定松勇樹』撃破。今節のドリームに加えて、7月のからつのルーキー戦でもドリーム1号艇で定松に敗れて優勝もかっさらわれたとあって、同じ相手に何度も負けるわけにはいかない。「最近、あいつに負けてばかり。負けっぱなしなのは嫌なんで、ここは絶対に勝ちたい」。同じ峰竜太門下生で1期違いの在校成績1位&チャンプというライバル関係。先輩の意地を見せるためにも、絶対にリベンジしてみせる。(森 大輔)