ボートレース

【クローズアップ】中村日向 優勝しなきゃ意味がない【福岡】5日目優勝戦2号艇

 見事な立ち回りを披露した。準優11Rで中村日向(24)=香川=は、1周2Mでの逆転で白星を奪取。1周1Mは、「差すかまくるか迷ってうねりに乗った」と完全なミスターンだったが、乱戦の2Mを持ち前のスピードでえぐってミスを取り返してみせた。
 機力は完調ムード。「行き足や伸びがいいし、伸び型のペラなのにレース足までいい」。好素性機の号機の底力を余すことなく引き出して、誰もが一目置くほど。「トップ級だと思います」。最終決戦に向け準備は万全に整っている。
 今年は2月の四国地区選(鳴門)に、9月のヤングダービー(多摩川)と、GⅠで2優出。全国にその名をとどろかせたが、本人の満足度は低い。「いいところで活躍しても、最後に2着以下じゃ名前さえ覚えてもらえない。この世界は優勝しなきゃ意味がないことが分かった」
 これだけの実力者ながらデビューしてからいまだにVはなし。それだけに今年の最終戦で、「今年の目標だった」というデビュー初Vへ闘志は燃え上がっている。「最後に目標を達成したい。今節で福岡への苦手意識も消えたし、最後は思い切って勝負します」。来年の大ブレイクにつなげるためにも、自らに課した今年の宿題を絶対にここで終わらせる。(森 大輔)
 

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