【大村ボート（ナイター）一般】室田泰史　強さ健在の実力者

　ベテラン室田泰史が準優10Ｒ、４カドまくりという圧巻の内容で白星を挙げ、今年初優出を果たした。「最近、カドからまくれることなんてそうないから、スーパーエンジンですよ」。相棒をべた褒めするばかりだったが、その威力を余さず生かし切って結果につなげたのは、本人の力量に他ならない。

　近況こそＢ級に甘んじ、今年の優出もなかったほどだが、元来が福井支部の主力の一角。ＧⅠ優出３回、ＳＧ出場も４度の戦歴を誇る実力者。「でもＢ級になると、１号艇が一度も巡らない節もあるし、楽ではないですね。それに自分はエンジンを出せるタイプではないし･･･。整備してくれる人を一緒に連れて回れたらいいんですけど」

　そう笑うが、逆に言うとエンジンさえ出れば、当時の強さはいつでも見せられるということ。実際、抜群の伸びを生かした今回の力強い走りは、自身の攻撃力がさび付いていないことの何よりの証明だ。

　「ダッシュの方が威力が出るし、今節はダッシュからよく走ってきた」。優勝戦は３号艇。通常ならスローも選択肢に入る枠番だが、６号艇の赤坂俊輔が前付けを明言するので、何の迷いもなくダッシュ戦。2020年12月を最後に遠ざかるＶへ、再び軽快な飛び出しを見せる。