【福岡ボート(サマータイム)一般】坂口周 激闘でアドレナリンが倍増

負けてなお強しだ。坂口周(45)=三重=は予選最終走となった4日目11Rで、絶好枠の勝機をものにできずに2着。ただ、5コースからまくり差した江夏満との3周2Mまで手に汗握るデッドヒートは実力者ならでは。能力を見せつけて準優に駒を進めた。
本人も、「疲れたけど、いいレースができた」と敗れたとはいえレース内容には満足しきり。しかも、この激闘が坂口のアドレナリンをさらに引き出している。「福岡が久しぶりで最初は水面にびびっていたけど、もう今は完全に慣れた。全く問題ないよ。準優は気合を入れて行きます」
機力もうなぎ上りで、序盤とは見違えている。「足はだんだん良くなって、全体的にいい感じになっている。成績以上は確実にあるよ」。デッドヒートを繰り広げた江夏も、「伸びは坂口さんの方が上」と認めるほどで、予選は苦しみながらも第二関門突破へきっちり準備を整えた。
準優は12Rの5号艇。今節は6コースであっても全てスロー進入を貫いてきたが、「ダッシュの練習もしてみて、進入は考える」とアップしたパワーを生かした戦法を取る可能性も。勢いを増した機力に気力も携えて、準優は底力を存分に見せつける。(森 大輔)