【福岡ボート(サマータイム)一般】江夏満 ファン選抜1号艇シードの意地

きっちりVへの挑戦権を得た。準優10Rで江夏満(43)=福岡=は、逃げた渡邊雄一郎には及ばなかったものの2コースから差して2着を確保。3コースからツケマイを仕掛けた佐々木翔斗の航跡にはまりかけただけに、「危なかった。ギリギリセーフ」とホッと胸をなで下ろした。
機力は好ムード。「前半の方がもっと良かった」と言うが、「一瞬の反応が良くて航跡にはまりかけても抜け出せる。出足や行き足はいい」とレース足には手応え十分。もっと良かったという前半との違いは回り足の有無。「前半の状態に戻せれば、思い切ったターンができる」。優勝戦へ向けて何をすべきかはもう分かっている。
昨年12月のGⅢ福岡ソフトバンクホークス杯では優勝戦1号艇でF。勝つためには早いSが必要なのは分かっているが、昨年2月のGⅠ九州地区選でもFを切っているとあってジレンマを抱えている。「さすがに地元でこれ以上迷惑を掛けられない。でも、勝つためにはアジャストしない全速のSが必要。行ける範囲で踏み込みたい」
今節はファン選抜1号艇シード。ポイント的にはドリーム1号艇と同義だが、ファンに選んでもらった1号艇シードの選手として負けるわけにはいかない。「やっぱりこれはうれしいですよ。予選の減点は痛かったけど、違う順位だったら優出していないかもしれない。流れはいいと考えて、1号艇シードの意地を見せたい」。愛する地元でボルテージは最高潮。今節の大本命が最後はしっかり主役を演じてみせる。(森 大輔)