ボートレース

【三国ボート・GⅠ周年記念】磯部誠が4度目のGⅠ制覇 賞金ランク2位浮上

イン速攻で三国周年を制した磯部誠

 三国ボートのGⅠ開設70周年記念「北陸艇王決戦」の優勝戦が14日、12Rで争われ、インからコンマ03のトップSを決めた1号艇の磯部誠(33)=愛知=が他艇を寄せつけず、一気の先制劇で逃げ切った。6月のSGグランドチャンピオン(徳山)に続く今年2回目、GⅠは通算4回目の優勝となった。次位は茅原悠紀、赤岩善生、船岡洋一郎で激しい競り合いとなり、船岡が2周2Mで抜け出して2着。茅原は猛追したが3着だった。

■ヒーロー
 盤石の仕上げだった磯部が大好きな三国でGⅠタイトルをもぎ取った。「前日の(準優で)良くなかった部分をしっかり求めた」とチルト3度の菅章哉を上回る展示タイムをマークするなど調整は万全。ただ、唯一の不安がスタート勘。「展示で(フライングを)切り過ぎて分からなくなった」と早めに艇を起こし勘を修正。結果、コンマ03の際どいタイミングとなって肝を冷やしたが、「正常ランプがついて良かった」とホッとひと息。運も味方に付け、1周バックで独走態勢へ持ち込んだ。

 8日の前検では明らかな劣勢で「これでは戦えない」と低勝率の48号機に泣きが入った。しかしシリンダーやキャリーボディーの交換などが奏功し、大幅なパワーアップに成功。「整備でこれだけ変わったのは初めて」とエンジン出しにも自信をつけた。

 今回の優勝賞金1100万円を加算し、獲得賞金ランキングは2位へ浮上。「(池田)浩二さんにグランプリはセカンドで乗らないと意味がないと言われているので、ここで勝てたのは大きい」と胸を張った。

 これで三国は通算5V。そんな得意水面で11月にはSGチャレンジカップが行われる。「チャンレンジカップでは、いい枠で乗って、また頑張りたい」と表彰式に集まったファンを沸かせた磯部。ドル箱水面での次なるターゲットはSGタイトルだ。

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