【クローズアップ】竹下大樹 デビュー初のDR選出に闘志【福岡】初日12R
とうとう一つの階段を上がった。初日DRの6号艇に抜てきされた竹下大樹(23)=福岡=は、これがデビュー後初のDR戦。「DRに乗れただけでもうれしいのに、それが3大特選なんて」と感謝感激で、闘志はいつも以上に燃えさかっている。
前期(昨年5~10月)に初のA1昇格を果たして、今年は九州地区のトップルーキーにも選出。当地のフレッシュルーキーから大きく出世したが、浮かれる様子は一切ない。「ルーキー戦で少し稼いだだけ。強くなったとも思わないし、A1の実感なんてない。まだまだですよ」
確かな手応えを感じるためにも必要なのが、福岡の強豪が集う3大特選での活躍だ。「やっぱりこういうところ(3大特選)で稼いでこそ本物のA1。ここで優勝するぐらいの選手にならないと」。福岡の〝超一流〟の証しである3大特選ウイナーの称号。憧れ続ける先輩達に少しでも近づくためにもDRスタートの今回は負けられない。
手にした11号機は凡機で前検気配もイマイチだが、初日は12Rの1回走り。3大特選でDRに選出された恩恵を早くも感じている。「この時間を使って、何としても立て直したい」。周回展示での転覆からスタートした当地のフレッシュルーキーのサクセスストーリーは、初のDRという新たな1ページを描いて進展する。(森 大輔)