ボートレース

【クローズアップ】中亮太 兄弟子の分も【福岡】2日目6、11Rに出走

 幸先よく滑り出した。中亮太(25)=福岡=は初日オープニングの1Rで絶好枠から白星を飾ると、後半10Rは5コースから巧みに展開を突いて2着を奪取。初日は2走2連対と2023年を最高の形でスタートしてみせた。
 エース46号機は今節も威力絶大で、選手間でも誰もが名前を挙げるほど。しかし、それでも、「行き足は抜群だけど、後半は明らかに調整がズレていた」とMAXのパワーではなかったとも。ならばバッチリ仕上がった時を思うと末恐ろしく、「もっと出ると思います」と楽しみは尽きない。
 前期(昨年5~10月)はデビュー初Vを飾り、勝率も6.28をマークして待望のA1初昇格。今節出場している竹下大樹とともに今年の九州地区のトップルーキーに選出されたが、慢心はない。「自分の中では遅い。本当は昨年にトップルーキーになっておかなければならなかった。だから、今年は昨年以上に頑張ってもっと優勝したい」
 昨年は兄弟子に当たる中田達也が宮島ボートの事故で他界。悲しみが消えることはないが、だからこそ大好きだった先輩の分まで自らのレースに投影させるつもり。「(塩田)北斗さんも同じだけど、僕も達也さんの思いを背負って走りたい」。先輩を思って一切の妥協や甘えを許さない。自らを厳しく律して、さらなるステップアップを図る。(森 大輔)
 

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