ボートレース

【クローズアップ】清水逆境吹っ飛ばす 【徳山】

低調ムードの機力から立て直しを図る清水愛海
低調ムードの機力から立て直しを図る清水愛海

 いきなりのピンチだ。清水愛海(23)=山口=は、手にした相棒にかなり渋い表情。前検特訓を終えると調整に奔走する。まずまずの数字を残す38号機だが、「良くないですね。エンジンに力強さを感じない」と機歴とは正反対の動きに表情も硬い。

 そんな地元のルーキーも昨年は飛躍の年になった。9月江戸川のオールレディースで自身初優出((5))を果たすと、1節を挟んで優出を果たした蒲郡では準Vと、駆け足で初の栄冠に迫る。極めつけは12月の住之江。初出場のクイーンズクライマックスシリーズ戦では、得点率2位で予選突破。初の準優1号艇を大舞台でゲットしてみせた。驚異の成長曲線を描くが「特に意識を変えたとかもないし、いつも通りのことをやっているだけ」と至って平静と大物感も漂わせる。

 127期の逸材は養成所で史上6人目の女子チャンプに輝くなど、実力は折り紙付き。今年はフレッシュルーキーにも選ばれるなど、地元の期待も大きい。「このままでは勝てない。整備士さんと相談して、エンジンを直します」。今節を“凱旋(がいせん)”シリーズにするために、まずはきっちり機力を立て直してみせる。

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