【クローズアップ】石倉洋行　昨年の借りを全て返す【福岡】４日目4、10Ｒに出走

　負けてなお強し。石倉洋行（42）＝福岡＝はここまで未勝利も、レース内容は上々。３日目10Ｒは４着ながらも、全速ターンの連発で先行する鶴田勇雄をゴールラインまで追い詰める奮闘ぶり。シリーズリーダーでも何ら不思議はない強さを見せつけている。
　機力も完調ムード。「出足や行き足に回り足がいいし、調整で求めていないのに伸びまでいい」。超抜パワーの渡辺優美や小池公生も一目置くほどで、石倉自身も近況上り調子の50号機に最敬礼。「これは間違いなく本体がいい」。勝負どころへ準備は整っている。
　昨年は７月に当地で飾ったＶを含めて４Ｖ。年間４Ｖは素晴らしい実績だが、最後の〝詰めを欠いた〟ことを本人は心の底から悔やんでいる。「（昨年の）12月の江戸川と浜名湖は、どっちも優勝戦１号艇だったのに勝てなかった。１つでも優勝していればクラシックに行けたのに…。かなり落ち込みました」
　ただ、年が変わって気持ちも新た。もちろん、今年は昨年に達成できなかったことを全てやるつもり。「今年の目標は年間６Ｖ。それに昨年もあと少し勝率が足りなかったダービー出場も最後まで諦めずに頑張りたい」。まず手始めはこの新春開運特選。福岡支部の〝超一流〟の称号を得るべく、３大特選初Ｖを目指して突き進む。（森　大輔）