ボートレース

【下関ボート(ナイター)GⅠヤングダービー】ラストイヤーの上條暢嵩が貫禄のまくりでGⅠ戦2度目V

優勝しガッツポーズを取る上條暢嵩

 下関ボートのプレミアムGⅠ「第10回ヤングダービー」は24日、最終日を開催し、12Rでは優勝戦が争われ、上條暢嵩がまくりで制して優勝賞金1200万円を手にするとともに、来年3月に戸田で行われるSGクラシックの出場権を獲得した。2着は5枠関浩哉、3着は1枠入海馨が入り、3連単は1万9560円の48番人気の波乱決着となった。なお、節間の売り上げは83億6226万3200円となり、90億円の目標には届かなかった。

■ヒーロー

 ラストイヤーのヤングダービーに懸けた上條暢嵩が思い出の地で躍動した。
 予選ラストの5枠戦では果敢に前付けに出て白星を獲得。得点率同率首位で並んだ入海馨には上がりタイム差で下回ってしまい、予選は惜しくも2位となったが、準優は圧巻の逃げで制して2枠で優出を果たした。
 当地は2019年4月にダイヤモンドカップを制してGⅠ初Vを達成した思いで深い水面。「下関は自分のボート人生の中でも分岐点。あの優勝がなかったら今の自分はない」。その後はSGの舞台でも活躍を見せ、昨年の大村クラシックでは準Vの結果を残した。
 今節に入ればまさに格上の存在。優勝戦では2コースから「入っていると思った」とコンマ18の好Sを決め、GⅠ初Vに燃える入海の動きが「早起こししてS放っているのが見えた」と冷静な状況判断で行き足で先行すると、すかさずジカまくりを敢行。入海をのみ込んでGⅠ2Vの歓喜のゴールを駆け抜けた。
 「素直にうれしいです」とレース後には笑顔を見せた。「足はこれ以上ない仕上がりでした。下関は相性がすごくいいです。レース前からやれる気がしました。根拠のない自信があったけど、その通りになりました。経験で勝てました」とまさに貫禄の勝利と言える。
 「ヤングダービー自体、大阪の優勝がなかったので、大阪が取れて良かった。まだすごい後輩がたくさんいるので、また大阪支部の誰かが取ると思います」。ヤングダービーの今後は大阪支部の後輩に託し、自身のSG戦線でのさらなる活躍を誓った。(岡部貴礼)

優勝カップを掲げる上條暢嵩

 ◆上條暢嵩(かみじょう・のぶたか)1994年1月4日生まれの29歳。大阪市出身。大阪支部所属。2012年5月、住之江デビューの110期。同年6月津で初1着。16年6月の住之江で初優勝。18年の住之江高松宮記念でGⅠ初優出。19年4月の下関ダイヤモンドカップでGⅠ初V。22年3月の大村クラシックでSG初優出。今大会でGⅠ2Vとなった。通算22V。父は元選手の上條信一、兄は現役選手の上條嘉嗣。同期には三浦敬太、白神優、村上遼らがいる。168センチ、50キロ、O型。

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena

関連ニュース

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatena